11歳からの不登校 それからの11年

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name = 一時(ひととき)
分類 = 大学生・専門学生
タイトル = 11歳からの不登校 それからの11年
体験談 =

教師と両親、大人からの二重の支配が私を苦しめたのは、小学校6年の頃。3月生まれの私は、当時11歳でした。以下は、私の体験談です。

 担任はひどい大人で、子供を見下し、馬鹿にしていた。宿題や授業の中で、問題を間違えればクラス中の前でその生徒は罵られた。体系に特徴のある生徒は、デブ、メガネザル、チビ、などと呼ばれ、泣きながら帰る子も多かった。なぜこんな大人が教師になれるのか? 私には全く教育の在り方が理解できなかった。
 私は背が高く、ませていた。本を読み、戦争問題を当時から考え、正義感が強く人と群れなかった。だから担任のやり方に反抗し、目を付けられた。姓を呼び捨てにされ、口汚い言葉で罵られ、机ごと廊下へ放り出される事もあった。家で事情があっても、帰る事を許されなかった。
 親に訴えたが、親は私が我侭を言っていると受け止め、私をランドセルごと家から放り出した。逃げ場は、もうなかった。
 カッターナイフを手にするようになった。自分の腕を切った。その血で担任と親への怨嗟をノートに書いた。
 切り辛いので剃刀を使うようになった。日に日に、回数が増えた。一日に100本以上の傷がついた。涙はもう出なかった。泣く事も、笑う事も忘れた。怒りと憎悪だけが私を支えた。食事も睡眠もろくに取らず、身体はボロボロになった。今日でも、自律神経失調や臓器系の発育不足などが残る。
 私の、血膿と瘡蓋で手甲を巻いたように変色した腕を見て、親はやっと私を休ませるようになった。だがあまりにも遅すぎた。
 自殺未遂を2回。血が止まってしまい失敗した事と、赤く染まった腕、血だまりの出来た畳を覚えている。
 中学は、3年のうち4日しか通っていない。校長に掛け合い、証書は特例で出され留年はしなかった。その間も、自傷が止まなかった。だが夢があり、ずっとその為に独学で勉強を続けた。
 16歳で定時制高校の試験を通過。人との付き合い方を忘れた私の居られる場所ではなかった。中途退学。また自傷が悪化する。
 その後2年間は、自分の夢のために学業を休み、その道に専念した。
 19歳で、もう一度きちんと勉強したいという思いから通信制の高校へ入学。その間も家族で過去のことに関し、10年の間話し合いを続けた。そして、両親を許す事ができた。自傷も終わった。
 21歳で通信制高校を卒業。および在学3年の時進学を決意、入試に挑み合格。そのまま今年度、大学へ進学した。
 今、とても充実した毎日を送っている。自由に笑えるし、泣ける。私は自由だ――。

 一番辛かった時、親と私を殺さなくて良かった。それが私の学びです。
 親が生きて目の前に居たからこそ、憎む事も出来たし罵る事も出来たのです。だから私は自分を許せたし、そして親を許す事も出来ました。憎む相手が居なくては、そしてその相手が答えてくれなくては、乗り越えられない苦しみがあるのですね...。
 また、自殺を試みた時、死の恐ろしさを知りました。死は、私のこれ程の苦しみを以ってしても、太刀打ち出来ない程恐ろしいものでした。剃刀一枚の薄さの境界線の向こうに、私の死は在りました。ですが、その薄さを越える事は、正気の沙汰ではなかったのです。まさに、それは The Sin Red Line――正気と狂気の境界にある一本の赤い線――でした。私は狂う程にはまだ至らなかった、だから生き長らえる事が出来たのです...。

今、苦しみの最中にいる人達に贈りたい。
あなたの苦しみは永遠ではない。 必 ず 終わる日がくる。
あなたには見えている筈。あなたは闇の中に居て、その暗闇の中に浮かぶ一本の赤い線が。
けれど、越えてはいけない。その線だけは。
あなたの未来は、決してその線の向こうには無い。
あなたは、どんなに立ち止まっても曲がりくねっても、時には倒れこんでも、必ずもっと明るい光の下で自分の夢の為に生きている。
それがあなたの未来。
あなたには「翼」があるのだから。飛びたいと思えばいつでも空を飛べる。
どこへでも行ける。
今は、飛び方を忘れてしまっただけ。翼の広げ方を忘れてしまっただけ。

あなたは、幸せになる為に生まれてきた。
あなたを幸せにするのは、親やあなたを苦しめる人達ではない。
あなたが幸せになりたいと思えば、それで世界は変わる。
あなた以外の何者にも、あなたは負けやしない。一番手ごわい敵は、いつも自分の中に居る。
死は、あなたの全てを奪い取って無に還してしまうだけで、あなたを自由になどしてくれない。

生きて。
生きて生きて生きて。

幸せになりなさい。
あなたを幸せにしてあげなさい。
未来で輝いて生きている、あなたに会いに行きなさい。

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