高校中退してからの人生

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name = しゃと
分類 = 大学生・専門学生
タイトル = 高校中退してからの人生
体験談 =

僕は現在普通の人より数年遅れて大学に通ってる者です。
地方出身の僕は、16歳の時、高校の人間関係がうまく行かず、いつも自分で自分を騙して生活しているような状態になり、クラスメイトの心無い行動を見てどう接していけばいいか分らなくなり、一人の生徒をきっかけにイジメられるようになりました。
かつては仲良くしていた友達もイジメにくわわり、高校での居場所がなくなり、精神的にも参ってしまった僕は高校に行かなくなり、親にも相談し高校を通信制の高校へと編入しました。
通信高校へ編入はしたものの、通信制の雰囲気は独特なもので、週1の学校も面倒臭くなり行かなくなりました。
そのかわりに僕は中学時代の友達と毎日のように遊ぶようになりました。特に僕と同様に高校へ行かなくなった友達とは気も合い、居心地は本当にいいものでした。
それからは、アルバイト、友達との遊び、だけで毎日を過ごすようになりなす。夜遊びもひどくなり、警察にもよく補導され、親は心配から怒り、僕はそれに反発し、家にも無断で帰らない事も多くなりました。
そんな生活をやっていて当然卒業できるはずもなく、気がつけば普通なら高校を卒業する歳になっていました。知り合いがどこに就職、進学をしたなどの話しが耳に入ります。中退した友達もみな土木作業や清掃サービスで正社員になり僕はなんだか取り残されたような気持ちに駆られました。
職業案内所に初めて行き仕事を探しました。いいなと思える仕事があっても「高卒以上」という制限が多くあり、面接まで行けてもやはり高卒してないことで苦しい顔をされ、結局自分で職を見つける事はできませんでした。
高卒を目指し高校に久々に通い先生に相談するも、あと「最低3年」はかかると言われ、諦めてしまいます。
友達のコネで土木作業員の仕事に就くことになります。そのような職場で働くのはもちろん初めてでした。毎日、通勤で3時間はかかる現場に行かされ、作業仲間の暴言、暴力もあり、保険をかけてもいないのにかけているように装ったりして危険な現場での仕事をこなしました。
しかし、数ヶ月後、仕事を続けていくことが辛くなり、清掃業の友達からの誘いもあったため仕事を辞めます。
清掃業に移ったものの、不定期に入る仕事(例えば朝は4時から働いて、昼3時から再び働き、翌日は夜11時から働くなど)で生活リズムは狂い、危険な劇薬も使う仕事でだんだん味覚もおかしくなったりしました。
そのころ女の子と1年の交際が過ぎ、よく将来を考えるようになりなす。このまま行くと将来どうなるのだろう・・・と考える度に何も見えない将来から不安に駆られました。
以前からの職場の同僚の姿、辛そうに働き、給料の低さ、休暇の無さに嘆く、それが将来の自分なのだと認めたくなかったのかもしれません。また、そういった職場の若者は僕以外にもいっぱいいましたが、みんな将来の事を聞いても楽観していました。
正社員で働く同級生が、一日15時間以上労働しているのに、正社員だから固定給で働き、かつ休めば給料が減る実情も見て、僕は真剣にそういったことに悩むようになります。
悩んだ末、友達の反対を押し切り僕は仕事をまた辞めました。このままじゃ、将来はぜったい今と大して変わらないと実感したからです。辞める時、高卒認定を取ることを決意しました。もう19歳になったころでした。
以前からの友達から頻繁に電話やメールが入ります。たいていは、遊びの誘いのようで、僕はすべてを無視しました。友達は本当に付き合いも長くイイ奴ばかりでした。しかし、みんな傷をなめ合い、集団からはみ出すことを異様に毛嫌いする体制もありました。つまり、一緒にいても何も進展が無いのです。
それからは馬頭も浴びました。それでも、僕は心の中で「ごめん」と謝りながら、将来の自分を変えるため、「自分のため」だけに集中する環境を作りました。よく「ちゃんと事情を話せばみんなも僕の立場を理解して、邪魔はしないはずだ」と指摘を受けましたが、そんな生ぬるいことじゃ、僕の人生は変わらないと思いました。それは、過去の自分、友達の体制を振り返りそう判断するにいたったことでした。
それからは、親に頭を下げ、よく話し合い、頼みこんで高卒認定のため予備校に通うことにしました。地方でしたから予備校が少なく、特に高卒認定の専門のコースを備えた予備校も無く、大学進学の予備校の授業に期間限定で入ることしかできませんでした。
しかし、これが後あとで良くはたらいてくれたのですが・・・。
予備校に一念発起で通いました、高卒認定本番まで残り2ヶ月とちょっとだったという理由もありますが。僕の人生で「勉強」などしたことはなく、アルファベットも忘れている絶望的状態でした。
2ヶ月後まで必死にがむしゃらに勉強して、高卒認定本番、2日にわたり11科目を受験しました。予備校も終わりました。しかし、僕は結果が出る一か月後まで、ずっと考えていました。以前のような職場にも高卒のひとがいる。というより、高卒の人の方が多かった。職案でも、高卒で就ける仕事もやはりあまりそれまでの仕事と変わりがない。
大学に行かないと、まともな職業ってないのかな・・・と思うようになりました。職業を差別するなんて気はありませんでした、どの職業だって世の中に必要だと教わってきました。しかし、僕は劣悪な環境で働き、たとえ必要とされる仕事でもハッキリ「そんな仕事していきたくない」と感じていました。
大学まで行かなきゃまた、以前のようなことを繰り返すそんな気がしました。
一か月後、高卒認定は無事すべて合格していました。それと同時に再び予備校に行くことを親と予備校の先生に頼みました。
晴れて正式な浪人生となり予備校び通いだしました。
それからも勉強にがむしゃらに取組みました。予備校に通い道で、かつての遊び友達に偶然会うこともありました。絡んできたので、事情を話すもしつこく遊びに誘い、少しだけ心を許せば、その後も遊び連れまわされたり、休日になるとしつこく「みんな居るから遊びに来い」だの言って来て、電話で今の僕の事情を話すも、ふざけ半分に返事をされ、誘いを辞めませんでした。その時、僕はスッパリと縁を切る事を決意し、再び完全無視の状態を作りました。「友達を大切にしよう」と教えてくれた先生方は悲しむことだろうと思いましたが、「自分と自分の家族、つきあっている彼女との将来のため」それだけを考えて勉強に励みはした。
予備校での友達もできました。歳では後輩にあたる者ばかりでしたが、何の気兼ねもなく話せ、中には高卒認定から大学を目指すという同じ境遇の者もいました。
最初の模試での偏差値は「38」。結構勉強したのですがこれが現実、なかなか伸びません。しかし、逆にいえば、高卒認定とはこの程度のレベルで受かることが可能なのです。
なかなか上がらない偏差値や、どんどん進む勉強に苦しみながらも、友達と励まし合いながら勉強を続け、受験前には偏差値は三教科で「68」まで上がりました。残念ながら五教科では不利になるため、国公立の進学は諦めました。しかし、「ここまでの伸びは異常だ」と先生達に言わせるほどの成長で確実に大学に行ける希望を手にいれました。
そして今までには絶対に行けもしないだろうから考えもしなかった有名大学を受験することができ、受験を終え・・・
実際にそのうちから、複数の合格を得ることができました。
そのころには、もう20歳になっていました。勉強する以前は、何かを変えたくて家出をし、遠くに旅に出たり、みんなが高校生をやっている時にバイクを手にいれ、いつも遠くにふらっと行ったりした経験もしましたが、人生を変えると言って実際には勉強しかしませんでしたが、今思っても、勉強が一番に僕を、僕の人生を変えたと確信できます。

若い時は悩むものです。何が必要なのか、なんのために学校へ行くのか、何の目標もなく過ごしている人は多いはずです。
今でこそ、普通に大学生をしている僕も、やはり経験できなかった楽しい普通の高校生活を過ごせなかったことを悔いに思ってはいます。
だから、むやみに高校を辞めたりすることは勧めません。しかし、高校へ行くことが苦しみでしかないというならば、辞めるべきだろうと思います。
高卒への道は決して一つではありません。僕のようにさんざん道から外れても、ちゃんとした大学に通うことだってできるんです。
単になんとなく高校を卒業したという人(たとえ県有数の進学校卒の人でも)は今でも、地に足がつかないようで、もくもくとフリーターを続ける人は実際に多く感じます。
そういう意味では、高校を辞めつことは様々な現状にふれ、悩み、目的を持って勉強なりにとりくむチャンスでもあります。でも、やはり僕からはあまりお勧めはできません。その辛さを知ってますから。普通にそんなことを知らずに育ち、社会に出た方がきっと幸せです。
僕の場合はどれだけ僕が非行な状態になろうとも、親は見捨てませんでした。だから、いつも親には心を開くことができました。大事なことは、どれだけ、道を外れようと見捨てず、本当にダメなことはダメと諫めてあげて下さい。厄介に思われようとも、よかれと思われる道をいつも提示してあげてください。
ただ反発したいだけで、話しを聞かないような状態だってあるんです。そんな態度をしていても、心の中じゃ、何をしたらいいのかどうすればいいのか分らず悩み苦しんでいるんです。だから、辛いでしょうが、親はいつも道を教えてあげなければ、子供は苦しむ一方なんです。親に見捨てられた子供は可哀そうなものです、心を開ける場所が帰る場所じゃないという友達が何人もいました。将来への道をどうしたらいいかなんて提示してくれる友達なんて、まずいませんよ。
結局、そういう友達は裏社会の仕事に携わるようになっていきました。

どうなっても、子供を見捨てはしないでください。そして、僕のような道を歩むことになる、今歩んでいる子供がいるならば、どうか友達ではなく親を一番に信頼してほしい。学歴で苦しむようなら、すぐに勉強を開始するべきです。若い時の投資は将来できっと何十倍にもなってかえってきます。苦しいでしょうが、頑張ってほしいです。

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